学習記録

スクアレン、スクアランの違いと中国語表現

化学物質ースクアレン、スクアラン。

それぞれスクワレン、スクワランとも呼ぶようです。

文字での違いはたった一文字ですが、一体何が違うのでしょうか?そもそも同じ物質なのでしょうか?

自分自身の備忘録としても、調べた内容を記録してみます。

スクアレンとは

スクアレンは深海鮫の肝油を原料とするものが有名ですが、ヒトの皮脂やオリーブオイルにも含まれる成分です。

構造としては、二重結合を含む不飽和炭化水素(アルケン)です。

スクアレンには、「-エン(en)」という接尾辞がついていることからも、二重結合が含まれるのが想像しやすいですね。

アルケン alkene → スクアレン squalene

スクアレンには免疫機能の向上や美肌等の効果があるため、気軽に摂取できるサプリメントが多く販売されています。

ちなみに中国語名は「角鲨」というのですね。中国語でアルケンは「」なので、英語や日本語と同じように名称から二重結合を有するのが想像できます。

スクアランとは

次にスクアランは、スクアレンの二重結合全てに水素を付加させて単結合にしたもので、飽和炭化水素(アルカン)です。

二重結合を有するスクアレンと比べて、構造上酸化しにくく安定しているのが特徴です。

スクアレンと同じように、名称の接尾語辞「-アン(an)」から構造がアルカンであると想像できますね。

アルカンalkane → スクアランsqualane

スクアランには美肌効果があるため、化粧品に多く使用されています

調べてみると下記のようなスクアランオイルを始め、多くの商品がありますね。

スクアランの中国語名は「角鲨」です。中国語でアルカンは「」なので、スクアランの場合も同じように名称から構造がアルカンであるのが想像できますね。

まとめ

スクアレン、スクアランは異なる物質である。

構造 主な用途 英語 中国語
スクアレン 二重結合あり サプリメント squalene 角鲨烯
スクアラン 単結合のみ 化粧品 squalane 角鲨烷

スクアレンとスクアランの化学構造

 

調べた経緯&感想

調べた経緯

そもそもなぜこれらの違いを調べたのかというと、今取り組んでいるP&G特許に出てきたからですが、

日本語は、

皮脂は油性混合物であり、主に、スクアラン、トリグリセリド、脂肪酸、及びワックスエステルから構成される。皮脂は皮膚の皮脂腺から生成される。

出典:JP2005507913A

中国語は、

皮脂是一种油性的混合物,主要由角鲨烯、甘油三酯、脂肪酸和蜡酯组成。皮脂是由皮肤的皮脂腺产生的。

出典:CN1638720A

英語は、

Sebum is an oily mixture, composed principally of squalene, triglycerides, fatty acids and wax esters.

出典:US7166276B2

となっています。

そして辞書で調べると、角鲨烯→スクアレン角鲨烷→スクアラン、とあります。

そこから、スクアレンとスクアランは同じ物質なのか、違うなら何が違うのか調べ始めました。

感想

講座の岡野の化学シリーズでアルカンやアルケンについて勉強していなければ、スクアレンとスクアランの違いがはっきりと分からなかっただろうと思います。

今回の誤訳が単なる入力ミスなのか、両者の違いを理解していなかったことから起こったのかは分かりませんが、こうしてきちんと理解しておくことで、同じような誤りを犯さないようにしなければと思いました。

私自身まだまだ勉強中の身で、他の人のミスを指摘している場合ではないのですが、だからこそ将来自分が実ジョブをしたときのことを想定して、公開された特許からどういった誤訳の傾向があるか記録しておかなければと思っています。P&Gシリーズでも管理人さんがいつも仰っていることですね。

とりあえず、誤訳とまではいかなくても、気になる箇所は全てOneNoteにカードを作成して記録していっています。

参考サイト

https://www.241241.jp/smartphone/same/scaren.html?

http://www.jsse.jp/~kenkyu/201631/07/20173107_49-54.pdf

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