学習記録

台湾特許での対訳学習

今回の記事は中国語以外の方にはあまり関係がない内容になるかと思いますが、ご了承下さい。

先日の記事にも書いたように、現在日本の特許とその台湾版とのペアで対訳学習を行っています。

台湾の特許を読んだことはありましたが、対訳学習に使用したのも、Trados上で操作するのも今回が初めてで、躓くことが多くあれこれ試行錯誤しながら進めています。

せっかくなので、ここで気付いたことや問題点などをシェアしたいと思います。

Trados

翻訳メモリ

翻訳メモリを作成するときには、原文言語と訳文言語をそれぞれ設定する必要がありますね。

今回の場合は、「原文:日本語、訳文:台湾中国語(繁体字)」となります。そのため、これまで作成してきた中国語(簡体字)のメモリとは別に、新たに台湾中国語(繁体字)用のメモリを作成することになりました。

ちなみに、中国語(簡体字)のメモリもプロジェクトに紐づけて参考に表示させたいと思ったのですが、プロジェクトに追加しようとすると「言語ペアが違う」というような文言が表示されて追加できないようでした。

文字が違うだけで同じ中国語だという認識でしたが、Tradosでは異なる言語として扱われるのですね(汗)。

用語集

結論から言うと、用語集も翻訳メモリと同じく中国語(簡体字)とは別に新しく台湾中国語(繁体字)用のものを作成しました。

用語集の方は参考用としてプロジェクトに紐付けることはできたのですが、用語のうち、日本語しか表示されず、肝心の中国語が表示されませんでした。

もしかするとプロジェクトの原文・訳文言語と異なる言語は表示されないのかもしれません。

Tradosエディタ上での文字化け

Tradosでプロジェクトを作成後、訳文のところに中国語を入力し始めると、一部の文字が「□」に文字化けしてしまいます。この問題については、文字のフォントを設定することですぐに解決しました。

参考にしたのはこちらのサイトの「各言語のフォントを変更する」という箇所です。

フォントはお好みで、例えば「Microsoft JhengHei」などの繁体字用フォントに設定すれば、文字化けしなくなるはずです。

AI翻訳

今回の対訳学習では、公開訳、みらい翻訳DeepLを比較して参考にしながら進めています。

みらい翻訳は繁体字に対応していますが、DeepLは簡体字しか選択できないので、簡体字で使用しています。

AI翻訳には訳漏れや誤訳もありますが、中には「公開訳よりも良いのでは」と思うような表現もあったりします。「AI翻訳で訳出された文をそのままコピペして翻訳メモリに登録…」というわけにはいきませんが、翻訳学習をする上での参考にはなると感じています。

専門用語について

中国と台湾では同じ意味の言葉でも違う表現になるものがありますね。よく知られている用語を例にすると、シリコンは中国では「硅」、台湾では「矽」となり、漢字も発音も異なります。

AI翻訳で台湾中国語(繁体字)へ訳出する場合の1つ目の注意点として、専門用語を始めとする用語が台湾のものに対応していないことだと感じました。

先ほどのシリコンを例にすると、AI翻訳では中国の「硅」と訳されるのですね。

簡体字にしか対応していないDeepLなら理解できるような気がしますが、繁体字に対応しているみらい翻訳でも、基本的に中国の用語が表示されるようです。(そもそも「繁体字」となっているだけで、「台湾中国語」とは書かれていませんしね…。)

そのため、特に専門用語については台湾でも使われる表現なのか、1つずつ確認する必要があると感じました。

文体について

公開訳とAI翻訳を比較していて気付いたのですが、中国と台湾の中国語文書では、文字や一部の用語だけではなく、文体も異なりますね。

中国の方がより口語的、台湾の方がより書面語的、という感じでしょうか。

AI翻訳では、こういった文体についても基本的に中国での表現に訳されるため、必要に応じて台湾らしい表現への修正が必要になると感じました。

まとめ

自分自身の備忘のためにも、台湾特許での対訳学習中に気付いたことをまとめてみました。

私自身まだまだ学習中の身ですので、もし誤りや、アドバイスなどもありましたらお気軽にコメントやお問い合わせを頂けると幸いです。

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